news

HOME > 連載 > 『観ないで死ねるか!sports love Journey VOL10 スペイン・ビジャレアル編』「フットボールと育ち合う」
連載

『観ないで死ねるか!sports love Journey VOL10 スペイン・ビジャレアル編』「フットボールと育ち合う」

9月20日から3泊4日で、スペインのビジャレアルに佐伯夕利子さんを訪ねた際のお話を少し。ホテルのWi-Fiをパソコンが受け入れてくれず、この回はスマホからFacebookに入れたものを若干補足。既読の方は読み飛ばしてほしい。

2日目の夜はビジャレアルの「ペーニャ」と呼ばれる、NGO組織のサポータークラブの方たちと欧州リーグのパナシナイコス戦(ギリシャ)を観戦した。

私が伺ったペーニャの名称は「セルティック・イエローサブマリン」。セルティックのサポーターと深い絆で結ばれているからだ。。セルティックが以前アウエーゲームでサポーター1万2000人がビジャレアルへ来訪した。当初「荒くれフーリガンかも!」と警戒したビジャレアルの人々だったが、グッドマナーだったセルティックサポーターに感動。それ以来、提携を結んでいるそうだ。

しかも、彼らは小児がん患者家族へのドネーションをするなど、寄付や慈善活動もする。集めた会費で借りた場所で音楽会やパエリア会(でっかいパエリア鍋の写真を見て!私も結構でかいのに!笑)など様々なイベントを開き、地域の人々の暮らしを豊かにしている。

フットボールが、人々を繋ぐ接着剤の役目を果たしているのだ。

わがP(パートナー)が「日本のどこぞのサポーターに彼らの姿を見せたいね」とぽつり。怒って暴れたり、差別的な振る舞いわしたりと目に余る行動が問題になっている。もちろん全ての人がそうではない。けれど、私たちファンはいつの間にかお客様になり、単にフットボールを消費するだけの存在になっていないか。対するクラブは、ファン(サポーター)をお客様、消費者として捉えてしまっている。そんなことを夕利子さんと話した。

消費ではなく、育てる、もしくは育ち合うことが重要だ。文化になるって、毎試合スタンドが満員になることじゃない。ペーニャの人々は敗戦(0-2)に関わらず、笑顔で椅子を片付けていた。

contact

ご相談、ご質問に関しては下記のフォームより
お気軽にご連絡ください。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

お問い合わせ