【オシムを知らない子どもたち】
『オシムの遺産』出版以来、初めてのオシムさんつながりの講演会。オシムさんが日本にいらっしゃった2008年はまだ赤ちゃんだった子どもたちに、オシムさんの遺産の何をどのように繋いでいくかを話した。伝わっただろうか。感じてくれただろうか。そんな心配が杞憂だったと、生徒たちの感想文を読んで思えた。
「私は間違いなく人の目を気にしながらプレーしていると思います。監督やチームメイト、あるいは自分です。しかしながら、それらの拘束から離れて主体性を持つべきだと考えました」
「中略(選手は)コーチのためにという考えを拭い去るのが最優先だと思う。そこで初めて、指導者のエゴというオシムの言葉が意味を持つのだと思う」
すべて紹介したいくらい、浜松西高校の生徒たちの感性と理解力は素晴らしかった。オシムの遺産は、未来を創る子どもたちにこそ活かされるのだ。オシムさんと日本サッカーの育成を自分の中で整理する機会になったし、この本を著して良かったとまたあらためて思えた。
お声がけくださった同校Bの大野木さんからは「オシムの遺言を、高校生たちを含め参加者ははしっかりと受け止めてくれたよう
です。これからの部をいい意味で作り変えていくチャンスをもらったのではないかと思います」とメールをいただいた。
2時間半とたっぷりお時間をいただき、浜松西高校サッカー部の生徒や保護者の方々ともたくさん交流が出来た。同市在住の細野亜里砂さんもかけつけてくださった。サッカーをテーマに英語を学ぶ教科書『FOOTBALL&ENGLISH』著者のひとりで同校OBの竹山友陽さんにも大変お世話になった。
「オシムの遺産を自分の中で輝かせていきたい」の一文には泣けたよ。
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